こんにちは!熊本の尾場瀬税理士事務所の税理士、増永照美です。
弊社では定期的にお金に関するセミナーを開催しています。これまでは、決算・確定申告・相続税・資金調達をテーマに参加者の質問に答えながらレクチャーしてきました。
今回は、決算書に関するセミナーから一部抜粋し、営業利益が出やすい決算書を作るポイントなどをお伝えしたいと思います。
営業利益が出やすい決算書を作ることは、資金調達や信用力向上に直接します。今一度振り返り、自社の決算書作成にお役立てください。
営業収益性の高い決算書の特徴

営業利益とは、本業での収益から販売費や管理費を差し出した利益のことです。 一般的に、以下の計算式で求められます。
営業利益 = 売上利益総利益 – 販売費および一般管理費(販管費)
これを踏まえたうえで、営業利益の高い決算書に共通する特徴は以下のとおりです。
・収益構造が明確:売上の増加が分かりやすい。
・コスト管理が徹底:無駄な経費が削減されています。
・資金繰りが良好:キャッシュフローが安定している。
総じて営業利益が出やすい決算書は、利益を最大化しながら、税負担を適切に抑えたバランスが取れたものといえます。
営業を利益を意識した決算書作りのポイント

収益構造の見直し
まずは、収益構造の見直しです。改めて以下を再認識しましょう。
・商品の優位性を認める:利益率の高い商品やサービスへの注目
・顧客層の拡大:新規顧客開拓や、あらゆる顧客のリピート率の向上
・販売チャネルの多様化:オンライン販売や外部業者との連携
不採算事業を整理することも大切です。不採算な事業や商品を見極め、改善が難しい場合は一旦検討しましょう。
費用の適正化
次に、無駄なコストがないか洗い出します。
・広告費の見直し:効果的な広告戦略を採用し、費用対効果を最大化する。
・人件費の効率化:適切な人員配置や業務の効率化を図示する。
・固定費と変動費を管理する
・固定費(家賃、リース料など)は削減重視を検討。
・変動費(仕入れコストなど)は交渉や外注の活用で削減。
キャッシュフロー管理
キャッシュフローが安定していると、資金繰りが良くなり、営業活動に専念できます。
管理のポイント
・売掛金の回収期間を短縮する。
・支払い条件を見直し、現金払いの割合を増やす。
税理士はなぜ営業利益を最大化させることができるのか

税理士は決算書の見方や作成に精通したプロです。では、なぜ税理士は営業利益を最大化させることができるのか。理由は以下の3つです。
適切な会計処理の提案ができるから
企業の状況に応じた費用負担のタイミングや方法を提案できるため、利益率が改善されます。
効果的な節税対策ができるから
税節を考慮しつつ、利益を最大化するためのアプローチを提供します。
経営戦略への助言ができるから
決算書をベースに、営業利益を高めるための戦略を提案します。
まとめ

営業利益が出やすい決算書を行うには、収益構造の見直し、費用の適正化、キャッシュフロー管理が重要です。しかし、すべてを自社で行うのは難しい面があるかもしれません。そのような状況をサポートするのが、税理士です。
数多くの決算書を見たり作成したりしているからこそ、どうしたら営業利益を出せるか戦略を練り、実行できます。決算書の項目を今一度確認し、より営業利益の出やすい決算書を作成したいとお考えの場合は、ぜひ尾場瀬税理士事務所にご相談ください。相談は何度でも無料です。






